海外に住み始めてしばらく経った頃、ひとつの悩みがありました。
それはスキンケア問題。
日本のコスメが好きで、帰国するたびに大量の化粧水や保湿クリームをスーツケースに詰め込んでいたのですが、これが毎回かさばる。
「海外で買えるもので、いいものはないかな」と探していたときに、ヨガの先生から勧められたのがThe Ordinaryでした。
それが2020年のこと。
それから5年以上、The Ordinaryを使い続けています。
製品の種類が多くて最初は戸惑う方も多いと思いますが、一度自分に合った組み合わせを見つけると、これ以上のスキンケアはないと感じるほど気に入っています。
この記事では、The Ordinaryとはどんなブランドなのか、実際に私が使っている製品の紹介を中心にまとめました。
「気になっているけど何を買えばいいかわからない」という方の参考になれば嬉しいです。
・The Ordinaryがどんなブランドなのか(理念・特徴・価格帯)
・世界での人気と日本での購入方法
・初心者が知っておくべき製品の選び方と使う順番
・5年以上使い続けている筆者が実際に使っているおすすめ製品7選
The Ordinaryとは?

The Ordinaryは、2016年にカナダ・トロント発のビューティーカンパニーDECIEMが立ち上げたスキンケアブランドです。
創業者のBrandon Truaxeは、かつて大手化粧品メーカーでのインターン経験から「美容業界の不透明な価格設定」に疑問を感じ、「成分に正直で、誰もが手に取りやすい価格のスキンケア」を作ることを目指しました。
ブランドのコンセプトは「Clinical Formulations with Integrity(誠実な処方)」。
派手なマーケティングや過剰な成分ではなく、科学的に効果が証明された成分を、わかりやすく・正直に・手頃な価格で提供することを理念としています。

The Ordinaryの主な特徴
| 内容 | |
|---|---|
| 設立 | 2016年・カナダ・トロント |
| 親会社 | DECIEM(現在はEstée Lauder傘下) |
| 価格帯 | $5〜$30程度(非常にリーズナブル) |
| 特徴 | 単一成分・高濃度・成分名がそのまま商品名 |
| 対象 | 成分を理解してスキンケアをしたい人向け |
| 購入場所 | 公式サイト・Sephora・Ultaなど |
The Ordinaryの特徴はなんといっても、商品名が「Hyaluronic Acid 2% + B5」「Retinol 1% in Squalane」のように成分名と濃度がそのまま商品名になっていること。
「何が入っているかわからない」という不透明さを徹底的に排除しています。
初めて見ると難しそうに感じるかもしれませんが、これこそがThe Ordinaryらしさです。

今まで聞いたことがあった成分(ヒアルロン酸とか)が
一体何に効いていたのか分からず使っていましたが、
The Ordinaryを使い始めてからは目的を持って成分を選ぶようになりました!
世界での人気と広がり
The Ordinaryは世界41カ国で検索数トップのスキンケアブランドとなっており、SNSを中心に世界中で爆発的な人気を誇っています。
その人気の背景にあるのは、成分への透明性と圧倒的なコストパフォーマンス。
インフルエンサーやセレブにも愛用者が多く、今や世界を代表するスキンケアブランドのひとつです。
日本ではどこで買える?
The Ordinaryは2024年5月に日本に正式上陸し、2025年1月には渋谷スクランブルスクエア内に国内初の常設カウンターがオープンしました。
現在は全国のアットコスメストア(約20店舗)でも購入できます。
店舗が近くにない方はアットコスメのオンラインショップや、LOOKFANTASTIC(日本語対応の公式パートナーサイト)からの購入がおすすめです。
💡 The Ordinaryはヴィーガン・クルエルティフリー認証を取得しており、パラベン・硫酸塩・鉱物油などを使用していません。
The Ordinaryの魅力

5年以上使い続けてきた私が感じる、The Ordinaryの魅力は大きく3つあります。
① 成分に正直で、自分で学べる
The Ordinaryの商品名は、含まれる成分名と濃度がそのまま書かれています。
「この商品に何が入っているのか」が一目でわかる設計になっていて、ブランドとして成分への透明性をとても大切にしています。
私はもともと理系だったこともあり、各成分の効能や組み合わせを調べる過程がとても楽しく、苦になりませんでした。
スキンケアをしながら自分の肌や成分についての知識が自然と増えていくのは、The Ordinaryならではの体験だと思っています。
② 自分の肌に合わせたカスタマイズができる
保湿・美容液・化粧水・レチノールなど、単一成分の製品が数多く揃っているため、自分の肌の悩みや状態に合わせて組み合わせを選べます。
「これだけ使えば大丈夫!」というオールインワン的な手軽さはありませんが、その分自分だけの最適なルーティンを作れるのが大きな魅力です。
理想の組み合わせを見つけるまでには少し時間がかかりますが、それもまた楽しみのひとつ。
私自身、5年かけてようやく今のルーティンに落ち着きました。笑
③ 圧倒的なコストパフォーマンス
ほとんどの製品が$10〜$20(CAD)程度で購入でき、デパートコスメと同等かそれ以上の効果が期待できます。
高価なスキンケアに頼らなくても、成分を理解して正しく使えば十分に結果が出る、そのことを教えてくれたのがThe Ordinaryでした。
初心者が知っておくべきこと

The Ordinaryを始めようとして、まず多くの人が感じるのが「製品が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という壁です。
実際、現在100種類以上の製品があります。
でも基本さえ押さえれば、思ったほど難しくありません。
製品の選び方:まず「自分の肌の悩み」から始める
The Ordinaryの製品は、肌の悩みごとに選ぶのが基本です。
「乾燥が気になる」「毛穴が目立つ」「エイジングケアをしたい」など、まず自分の最優先の悩みを決めてから製品を選びましょう。
一度に何種類も買うのではなく、まず1〜2種類から試してみるのがおすすめです。
使う順番:テクスチャーが薄いものから重ねる
複数の製品を使う場合、The Ordinaryが推奨する基本的な考え方は「Prep(準備)→ Treat(ケア)→ Seal(仕上げ)」の3ステップです。
さらに各ステップ内では、テクスチャーが薄いものから重ねていくのが基本ルールです。
| ステップ | 種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|---|
| Prep(準備) | クレンジング | 肌を整える最初のステップ | Glucoside Foaming Cleanser |
| Treat(ケア)① | Water-based(水ベース) | 最も軽いテクスチャー・最初に使う | Hyaluronic Acid 2% + B5 |
| Treat(ケア)② | Anhydrous(無水) | 水を含まないオイル系に近いテクスチャー | Argireline Solution 10% |
| Treat(ケア)③ | Oils(オイル) | オイルそのもの | (使用する場合) |
| Treat(ケア)④ | Emulsions・Serum系 | 水とオイルを混ぜたセラムタイプ | Retinal 0.2% Emulsionなど |
| Seal(仕上げ)① | Emulsions・Cream系 | 水とオイルを混ぜたクリームタイプ | Natural Moisturizing Factors + HA |
| Seal(仕上げ)② | Creams(クリーム) | 最も重いテクスチャー・最後に使う | Natural Moisturizing Factors + Beta Glucan |
| Seal(仕上げ)③ | Suspensions | 成分が分散した状態・基本的にCreamの後 | Vitamin C Suspension など |
| 朝のみ | SPF | 日焼け止め・朝の一番最後に必ず | (お好みのSPF) |
Treat(ケア)のステップで複数のセラムを使う場合は、最も気になる肌の悩みにアプローチする製品から先に使うのがおすすめです。
また、公式サイトでは1回のルーティンでセラム(Serum)=美容液は3種類までを推奨しています。
使いすぎると成分の浸透が妨げられたり、肌への刺激になることがあるためです。
💡セラムとは日本語でいう「美容液」のことです。洗顔の後、保湿クリームの前に使う、特定の成分を高濃度に配合したスキンケア製品です。上記の表でいうWater-based(水ベース)が代表的なセラムにあたります。
💡 SuspensionsとEmulsionsは製品によって使う順番が変わります。
各製品ページに使用順の記載があるので、購入前に確認するのがおすすめです。
詳しくはThe Ordinary公式のLayering Guideもあわせてご覧ください。
組み合わせに注意が必要な製品がある
レチノイドとビタミンCは同じルーティンで使うことは推奨されていません。
レチノールは夜のみ使用し、ビタミンCは朝に使うなど、AM・PMで使い分けるのが基本です。
新しい製品は一度に使わない
複数の製品を一度に試してしまうと、肌に反応が出たときにどれが原因かわからなくなります。
1種類ずつ試して肌の様子を見ながら増やしていくのが、失敗しないコツです。
💡 The Ordinaryの公式サイトには「Regimen Builder」という自分の肌悩みに合わせてルーティンを提案してくれるツールがあります。
初心者の方はここからスタートするのがおすすめです。
私が実際に使っている製品7選

現在の私のルーティンはこの7製品です。
それぞれの目的と使用感を簡単にご紹介します。
① Multi-Peptide + HA Serum|朝のエイジングケアセラム
以前は「Buffet」という名前で販売されていた、The Ordinaryの中では珍しいマルチ処方のセラムです。
SYN™-AKE、Matrixyl™ synthe’6™、Matrixyl™ 3000、ARGIRELOX™など5種類のペプチド成分に加え、複数のヒアルロン酸複合体を配合。
肌のハリや弾力をサポートし、目元のシワの見た目を改善する効果が8週間の使用試験で確認されています。
ビタミン系の成分とは相性が良くないため、ビタミンケアを夜に集中させている私は朝に使用しています。
② Hyaluronic Acid 2% + B5 (with Ceramides)|洗顔後の最初の一手
5種類の分子量の異なるヒアルロン酸と、セラミド、プロビタミンB5(パンテノール)を組み合わせた保湿セラムです。
複数の深さから肌に水分を届け、即効性のある潤い補給と長期的なバリア機能のサポートが特徴。
軽いテクスチャーでべたつかず、他の製品との相性も非常によいため、洗顔後の一番最初に使っています。
The Ordinaryの製品の中でも特にリーズナブルで、刺激も少ない万能な保湿セラムです。
③ Argireline Solution 10%|夜の小ジワ対策
Argireline(アセチルヘキサペプチド-8)を10%配合した、表情ジワに特化したセラムです。
公式サイトでは「針を使わない表情ジワへのアプローチ」として紹介されており、額や目元など表情によってできやすいシワへの働きかけが期待できます。
水ベースのセラムなので、洗顔後すぐに使用するのが基本。
私は夜のルーティンで主に使用しています。
④ Matrixyl 10% + HA|夜の小ジワ対策・その2
Matrixyl™ synthe’6™とMatrixyl™ 3000という2種類のMatrixyl複合体を高濃度で配合したセラムです。
コラーゲンの生成をサポートし、静的なシワの見た目を改善することに特化しています。
③のArgireline Solution 10%と組み合わせることで、より効果的なエイジングケアが期待できます。
こちらも夜のルーティンで使用しています。
⑤ Retinol 1% in Squalane|夜のレチノールケア
The Ordinaryのレチノール製品の中で最も濃度が高い1%のこちらを使用しています。
レチノール(ビタミンA誘導体)はエイジングケア成分として科学的に最も研究が進んでいる成分のひとつで、肌のターンオーバーをサポートし、シワや肌のキメを整える効果が期待できます。
刺激を感じる場合は週2〜3回からスタートすることが推奨されていますが、私の場合は毎日使用しても特に問題なく、長くリピートしている製品です。
夜のみ使用。
⑥ Glucoside Foaming Cleanser|毎日の洗顔料
普段は日焼け止め以外ほとんど化粧をしないので、洗顔はこれ一本のみ。
以前はThe Ordinaryに洗顔料の選択肢がほとんどなかったのですが、ロンドンのThe Ordinary店舗で新商品として登場したタイミングで、肌タイプを伝えたら店員さんに強くすすめられて購入しました。
グルコシドという成分が肌を優しくなめらかにしながら洗浄するフォームタイプの洗顔料で、日本の洗顔フォームと比べると泡立ちは少なめですが、洗い上がりに肌のつっぱりを感じないのが気に入っています。
ずっとリピートしています。
⑦ Natural Moisturizing Factors + Beta Glucan|朝晩の仕上げ保湿
ルーティンの最後に使う保湿クリームとして、朝晩ともに使用しています。
肌本来の保湿因子(NMF)にBeta Glucanを加えることで、肌のバリア機能をサポートしながら長時間保湿を維持する処方です。
こちらもロンドンのThe Ordinary店舗で新商品として売り出されていた際に、店員さんにすすめられて購入したもの。
それ以前はNatural Moisturizing Factors + HAをずっと使っていましたが、Beta Glucan配合のこちらに切り替えてから保湿力がさらに高くなった気がしています。
べたつきを感じないので、朝晩問わず使いやすい一本です。
過去に使ってやめた製品
The Ordinaryを5年以上使ってきた中で、試してみたものの今は使っていない製品もあります。
Vitamin C Suspension 23% + HA Spheres 2%
日本ではシミ対策にビタミンCという情報をよく目にしていたので、シミケアを目的に使い始めました。
レビューも高く人気の製品でしたが、私の場合、使うたびに肌にチクチクとした刺激を感じていました。
特に肌荒れするわけではなかったのですが、毎回の刺激が気になり、効果も実感しにくかったことから、ビタミン系のケアはすでに使っているレチノール(ビタミンA)だけで十分と判断してやめました。
特に悔いはないです。笑
Niacinamide 10% + Zinc 1%
日本でも話題になっているナイアシンアミド(Niacinamide)。
The Ordinaryでも大人気商品で、レビューの評価もとても高いです。
公式サイトでは毛穴の詰まり・くすみ・肌の凹凸・テカリへのアプローチに効果的と紹介されています。
ただ私の場合、これらが特に優先度の高い悩みではなかったことと、すでに他の製品でルーティンがほぼ完成していたため、使わなくなりました。
値段も手頃で話題の製品なので、毛穴や皮脂が気になる方にはぜひ試してほしい一本です!
オイル系(100% Fermented Rose Hip Seed Oilなど)
アルバータ州は乾燥が著しいので、保湿目的でいくつかのオイルを試しました。
ただ、ベタつきやテカリが気になったことと、現在使っているNatural Moisturizing Factors + Beta Glucanだけで保湿は十分と感じたため、スキンケアとしての使用はやめました。
現在のThe OrdinaryのオイルラインナップはRose Hip・Marula・Arganなど数種類に絞られており、以前より種類はかなり少なくなっています。
なお、オイルは今でも髪のケアに時々使用していて、その点では重宝しています😊
まとめ

今回はThe Ordinaryについて、5年以上使い続けてきた私の体験をもとにまとめました。
| 内容 | |
|---|---|
| ブランド | The Ordinary(カナダ・トロント発) |
| 特徴 | 成分名がそのまま商品名・高濃度・低価格 |
| 価格帯 | $5〜$30程度 |
| おすすめの始め方 | まず肌の悩みを決めて1〜2製品から試す |
| 購入場所 | 公式サイト・Sephora・Ulta・アットコスメ(日本)など |
The Ordinaryの魅力は、成分に正直であること、自分の肌に合わせてカスタマイズできること、そして圧倒的なコストパフォーマンスの3点に尽きると思っています。
製品の種類が多くて最初は戸惑うかもしれませんが、自分の肌の悩みから出発して少しずつ試していけば、必ず自分だけのベストルーティンが見つかるはずです。
私自身、2020年にヨガの先生から教えてもらってから5年以上使い続けていますが、今でも新しい製品が気になったり、ルーティンを見直したりと、スキンケアを楽しむきっかけをもらっている気がしています。
海外に住んでいる方はもちろん、日本でも2024年から正式に購入できるようになったので、気になっている方はぜひ試してみてください。

