先日、ギリシャの首都 アテネに行ってきました!
アテネは歴史と神話の国で、街には紀元前 5 世紀の遺跡が数多く残っています。
今回は、その中でもおさえておくべき人気観光スポット・名所をご紹介します。
- アテネ観光の所要日数はどのくらい?
- 観光マップ
- アテネ遺跡の共通チケット購入がお得!
- アテネの観光名所
- アクロポリス
- アレオパゴスの丘(Areopagus Hill)
- ゼウス神殿(Temple of Zeus[Olympieio])
- 古代アゴラ(Ancient Agora of Athens)
- ハドリアヌスの図書館 (Hadrian’s Library)
- ローマ時代のアゴラ(Roman Agora)
- 新アクロポリス美術館(Acropolis Museum)
- フィロパポスの丘(Philopappos Hill)
- シンタグマ広場(Plateia Syntagmatos)
- パナティナイコ競技場 (Panahenaic Studium)
- プラカ地区
- アテネ中央市場(Central Athens “Varvakios” Markets)
アテネ観光の所要日数はどのくらい?
アテネ観光の所要日数は1~3日間が妥当かと思います。
アテネ市内にはたくさんの観光名所や遺跡がありますが、コンパクトに街の中に存在しているため移動にはあまり時間はかかりません。
一つ一つじっくりみたい方には3日間ほどあるとちょうど良いかもしれません。
ちなみに私は2日間で大満足でした。
観光マップ
今回の記事でご紹介する観光スポット地図です。
↓右上の四角いアイコンで地図を拡大できます。
アテネ遺跡の共通チケット購入がお得!
アテネ市内の遺跡を巡るのであれば、共通チケット(The multi-site combo ticket)を購入することをお勧めします。
各施設でその都度チケットを購入することもできますが、こちらのチケットを一度購入しておけば時間を省けますし、また料金も断然お得です。
共通チケットでは下記の7つの遺跡を巡ることができます。
・アクロポリス(The Acropolis of Athens)
・古代アゴラ(Ancient Agora)
・ローマン・アゴラ(Roman Agora)
・ハドリアヌスの図書館(Hadrian’s Library)
・オリンピエイオン/ゼウス神殿(Olympieio)
・ケラメイコス(Kerameikos)
・アリストテレス学校 (Aristotele’s School [Lykeion])
値段は30€で、有効期限は5日間となっています。
また、各施設は1回まで入場が可能です。
いずれの施設でも購入が可能です。また、オンラインで事前に購入することもできます。
アテネの観光名所
アクロポリス
アクロポリスとはギリシャ語で「高い所にある都市」という意味で、このアクロポリスにパルテノン神殿、エレクティオン神殿など見所がたくさんあります。
アテネのアクロポリスは街を見渡す高さの巨大な石灰岩の上にあり、古代アテネ人が神々の住む場所として神殿を捧げた聖域です。
また、都市国家を防衛する天然の要塞としても役割を果たしてきました。
ちなみにアクロポリスをはじめとするアテネの各観光スポットは足場が悪いので、歩きやすい靴で行きましょう。
入場料金:20€ /11-3月の最初の日曜日 無料
営業時間:[冬期]08:00 – 17:00(最終入場16:30)[夏期]公式サイトをご確認ください。
公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2384
パルテノン神殿(Parthenon)
アテネのアクロポリスの中で、最も代表的な建造物がパルテノン神殿です。
紀元前5世紀ごろに建てられたこの神殿は、ドーリア式の最高傑作。
この神殿はギリシャ神話の女神アテーナーを祀るためにつくられたと言われています。
エレクティオン神殿(Erechtheion)
エレクティオン神殿は、アクロポリス内でパルテノン神殿と向かい合って建っています。
この神殿はイオニア式の建築で主にアテネとポセイドン、そしてアテネの息子とされるエリクトニオスが祀られています。
エレクティオン神殿で注目したいのが「カリアティード(caryatids)[女性柱]」。
現在、神殿を支えるカリアティードは6本すべてがレプリカです。
オリジナルのうち5本は新アクロポリス博物館に展示されていますが、残り1本は大英博物館にあります。
アテナ・ニケ神殿(Temple of Athena Nike)
アクロポリスのプロピュライア(前門)のすぐ右、急峻な稜堡の南西角に位置しています。
アテナ・ニケ神殿は勝利の女神ニケを祀る神殿で、紀元前424年に建築家カリクラテスによって建設されました。
アクロポリス上、最初期の4柱式のイオニア式神殿で小さな神殿です。
ヘロディス・アッティコス音楽堂(Odeon of Herodes Atticus)
ヘロディス・アッティコス音楽堂は、アクロポリス内の南西斜面にあります。
現在でもコンサートやギリシャ悲劇の公演会場として使用されている屋外円形音楽堂。
161年に元老院議員ヘロディス・アッティコスが亡き妻のレギッラを偲んで建設した施設で、アクロポリスの南西斜面を利用して建てられています。
その後へルール族に破壊されましたが、1950年に再建されました。
ディオニューソス劇場(Theatre of Dionysus)
アクロポリス内の南側にある円形型の野外劇場。
ギリシャ神話に登場する自由の神 ディオニューソス・エレウテリオスに捧げられた、ギリシャ最古の劇場です。
紀元前4世紀に改築され、ローマ時代には17,000名の観客を収容可能となりました。
現在はその一部を残すのみとなっています。
アレオパゴスの丘(Areopagus Hill)
アクロポリスの丘の麓、西側向かいにある小高い岩山がアレオパゴスの丘です。
アクロポリス スロープを出て、すぐのところにあります。
ここは、軍神アレスの殺人がこの丘で裁かれたという神話に由来します。
アレオパゴスの丘からの景色はとてもよく、アテネの市街地を見渡せます。
足元が悪く、岩場の表面はツルツルしていますので観光の際は十分にお気をつけください。
入場料金:無料
ゼウス神殿(Temple of Zeus[Olympieio])
ゼウス神殿はオリンポス12神の中の最高神ゼウスに捧げられた神殿で、ローマ帝国期に建設された神殿の中では最大級のものです。
この神殿は古典期に建てられたアクロポリスのパルテノン神殿や、古代アゴラのヘファイストス神殿より少し後、ヘレニズム時代の建築物です。
ゼウス神殿の高くそびえるコリント式円柱は、もともと104本ありましたが現在は15本残るのみ。
入場料金:6€ /11-3月の最初の日曜日 無料
営業時間:8:00-15:00 (最終入場14:30)
公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/2/eh2530.jsp?obj_id=12863
古代アゴラ(Ancient Agora of Athens)
アゴラとは「集会の広場」という意味で、古代アゴラは都市国家アテナイの市民が集い、情報や意見を交換し、文化を育んだ社会・宗教活動の中心地でした。
この古代アゴラ内にヘファイストス神殿やアッタロスの柱廊があります。
民主主義はこの地で生まれ、ソクラテスはこの広場を歩いて哲学を説きました。
入場料金:10€ /11-3月の最初の日曜日 無料
営業時間:[冬期]08:00 – 17:00(最終入場16:30)[夏期]公式サイトをご確認ください。
公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2485
ヘファイストス神殿(Temple of Hephaestus)
古代アゴラの遺跡に入って右手奥にあり、北西の角に建つ白亜の神殿です。
この神殿は、炎と鍛冶の神とされたヘファイストスを祀るドーリア式の神殿。
アテネの遺跡の中でも、保存状態が非常に良い神殿なのだそうです。
アッタロスの柱廊(Stoa of Attalos)
古代アゴラの入り口を入って左側に、アッタロスの柱廊はあります。
建物の1階部分は外側の柱廊がドーリア式、内側の柱廊はイオニア式となっています。
この建物は紀元前2世紀にペルガモンの王アッタロス2世がアテネに寄贈したもので、267年にヘルール族により破壊されるまで使われていました。
その後はアテネの城壁の一部として使われていましたが、1950年代になって博物館の建物として再築されました。
ハドリアヌスの図書館 (Hadrian’s Library)
ローマ帝国第14代皇帝ハドリアヌスが、アテネに寄贈した図書館。
ここも267年にヘルール族の侵入により破壊されましたが、412年に属州知事により修復され、5世紀中には中庭部分にキリスト教聖堂が造らました。
西側に1か所ある入口は、コリント式円柱が並ぶプロピュライアとなっています。
入場料金:6€ /11-3月の最初の日曜日 無料
営業時間:[冬期]08:00 – 15:00(最終入場14:30)[夏期]公式サイトをご確認ください。
公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2370
ローマ時代のアゴラ(Roman Agora)
商業活動の中心地をアテネの古代アゴラから移転する目的で、建設された公共広場。
共和政ローマ執政官カエサルの資金で、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが建設しました。
このアゴラ内にある風の塔(Tower of the Winds)はおそらく紀元前50年頃にキュロスのアンドロニコスが建てたもの。
フリーズ(帯状装飾)には8人のアネモイ(風神)が描かれています。
入場料金:8€ /11-3月の最初の日曜日 無料
営業時間:08:00 – 15:00(最終入場14:30)
公式サイト:http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2402
新アクロポリス美術館(Acropolis Museum)
2009年に新しくオープンした美術館で、遺跡発掘現場の上に浮かせた近代的な建物。
2階から3階へ上る階段下の特設スペースには、エレクティオンのカリアテッド(女性像)が全6体中の5体展示されています。
ちなみに残り1体は19世紀に国外に持ち出され、現在は大英博物館にあります。
入場料金:[夏季]15€[冬期]10€
営業時間:[夏期]月〜木:09:00-17:00(16:30)、金:09:00-22:00(21:30)、土日:09:00-20:00(19:30)
[冬期]月:09:00-17:00(16:30)、火〜日:09:00-20:00(19:30)、金:09:00-22:00(21:30) 公式サイト:https://www.theacropolismuseum.gr/en
フィロパポスの丘(Philopappos Hill)
コンマゲネ王国の王子、ローマ帝国の執政官であったフィロパポスの墓と記念碑が建つ丘。
また、が古代ギリシャの哲学者ソクラテス(紀元前469年頃~紀元前399年)が入れられていた刑務所(The Prison of Socrates)あり、ソクラテスが毒殺された場所でもあります。
フィロパポスの丘からは、アクロポリスのパルテノン神殿を眺めることができます。
シンタグマ広場(Plateia Syntagmatos)
ギリシアの首都アテネの中心部にある有名な広場。
シンダグマはギリシア語で「憲法」のことをいいます。
国会議事堂の前庭にある無名戦士の墓の前では、1時間ごとに大統領警備隊(エヴゾネス)による衛兵の交代が行われています。
パナティナイコ競技場 (Panahenaic Studium)
パナティナイコ競技場は第1回近代オリンピック(1896年)のために、古代にここにあった競技場を再現する形で建てられ、そして第1回近代オリンピックの会場として使われました。
現代の陸上競技場が長円形をしているのに対し、パナテナイコ・スタジアムは馬蹄形をしています。
競技場の部分は奥行204メートル、幅33メートルあり、座席の収容人数は68,000人という巨大な競技場です。
現在では運動競技に使われるほか(アテネ・マラソンのゴール)、コンサートが行われることもあります。
入場料金:5€
営業時間:3月〜10月: 08:00-19:00 / 11月〜2月:08:00-17:00
公式サイト:http://www.panathenaicstadium.gr/Default.aspx?tabid=84&language=en-US
プラカ地区
プラカ地区とはアクロポリスの丘の北東側から、おおよそシンタグマ広場とモナスティラキ広場までの一帯。
現代のアテネが再開発される前の古い町の面影を残しています。
細い道が続き、カフェやバー、お土産物店など多くのお店が連なっています。
アテネ中央市場(Central Athens “Varvakios” Markets)
アテネ中央市場は、新鮮な食材が集まり活気のある雰囲気です。
肉市場は姿そのままの豚や羊がたくさん吊されているので、苦手な方には向かない場所かもしれません。
中央市場の周りには安いお土産屋さんや、食材のお店が集まっています。
ローカルの雰囲気を味わえるエリアです。
営業時間:07:00-18:00(日曜定休日)
まとめ
今回は、2月中旬にアテネを訪れました。
天気は良かったのですが意外に寒く、冬物のコートを着て観光をしました。
アテネは物価が安く、ご飯もとても美味しいです!
治安については正直良いとは言えませんでしたが、基本的には一人で観光していても危ない目に遭うことはありませんでした。
ヨーロッパの歴史の原点を知るのに打って付けの場所です!
ぜひ訪れてみてください^^