ロンドンで生活を始める上で一苦労なのが「家探し」です。
ロンドンは家賃が高く、また土地勘のない人には特に大変な作業です。
今回は初めてロンドンの家を探す前に、知っておくべき基本的な事をまとめてみました。
ロンドンの家事情
まずロンドンは古い家が多く、築100年を超えるような物件が多いです。
そのためシャワーのお湯が出なくなったり、暖房が壊れたり、水漏れするなどはよくある話です。
やはり日本に比べるとかなり不便な点が多いです。
もちろん、新しい物件もありますがその分家賃は高くなります。
また、移民の多いロンドンの治安は良くないです。
空き巣に入られることは珍しい話ではありません。
そのため、家決める前は必ずViewing(内見)をするようにしましょう。
エリア選びも慎重に行うと良いと思います。
ロンドンの家のタイプ
ロンドンの家の形式について、ざっくりご紹介します。
ハウス(House)
・デタッチハウス:一戸建住宅
・セミデタッチハウス:一棟二軒住宅。片側をお隣と共有しています。
・テラスハウス:英国式長屋住宅。双方の壁をお隣と共有してます。
フラット(Flat)
アパートメントのことをイギリスではフラットと呼びます。
・パーパス ビルド フラット(Purpose Built Flat):マンション式の集合住宅。
・コンバージョンフラット(Conversion Flat):もともと大きな家だったものを、内装を集合住宅に改装したタイプ。英国様式の集合住宅。
ロンドンのエリア・治安について
ロンドンはポストコードでエリア分けをしています。
北部(N):古くから日本人コミュニティーが根付いている地区。
西部(W):日本人学校があり、イーリング(Ealing)、アクトン(Acton)を中心に大きな日本人コミュニティーがあります。家族、単身にも人気なエリアです。
南部(S):一戸建ての物件が多いエリアで、ゆったりとした環境。
東部(E):アーティストが多いエリアで、また移民が多いのも特徴のひとつです。
セントラル:ロンドンの中心部はバッキンガム宮殿や国会議事堂など多くの見所が集中し、徒歩圏内で名所を満喫できます。物価が高いですが、最もロンドンらしいエリア。
治安について
ロンドンの治安についてよく聞くのが、南と東は治安が悪いとのことです。
ですが、必ずしも西・北が全て治安が良いわけではなく、明らかに治安の悪いエリアもあります。
逆に南・東エリアでも治安の良いエリアはあります。
実際にそのエリア行ってみると、治安が悪いかどうかは一目瞭然です。
そのため少々面倒ではありますが、家を決める前にエリアの下見は必須かと思います。
私の友達は東エリアに住んでいますが、治安については全く問題ないとのことです。
個人的に治安の悪いエリアの特徴としては、道路が特に汚くホームレスが多く、スーパーが散らかっている印象があります。
ロンドンの家探しで知っておくべき用語
家のタイプに関する用語
En-Suite | エンスイート、バスルームとトイレが自分の部屋についているタイプ |
Single room | シングルベットが入るのに十分なスペースの部屋 |
Double room | ダブルベッドが入るのに十分なスペースの部屋 |
Studio Flat | 一つの部屋にベッドルームと台所があるフラット。日本でいうワンルームですが、バスルームは共有の場合がある。 |
家探しをする上で知っておくべき用語
Furnished | 家具付き物件、ちなみにUnfurshedは家具なし物件です。 |
Deposit | 日本でいう敷金のようなもので、家賃の1ヶ月分であることがほとんどです。契約を決めた時点で支払いを要求される場合があります。物件にダメージが無ければ退居時に返金。 |
Council Tax | 日本でいう住民税のようなもので、住宅用財産にかかるイギリスの地方税です。 イギリスではカウンシルタックスは家にかかり、すでに家賃に含まれている場合がほとんどです。 |
Bills included | 上記カウンシルタックス、光熱費、テレビライセンス代、ネットワーク代などが家賃に含まれているという意味。 |
Minimum/ Maximum term | 最低滞在期間と最長滞在期間のことです。 Mimimum term以内で家を出る場合は、デポジットが戻ってこないことが多いです。 |
References | 前の家の大家さんや職場の上司などに書いてもらう推薦状とのことです。詐欺が多いロンドンではテナントが信用できる人物かどうかの証明を要求する場合があります。 |
pcm | Per Calendar Monthの略。イギリスでは家賃の表示を週単位と月単位で表します。pcmというのは家賃を月単位で示した金額で、計算式は「 隔週家賃 x 52 / 12 = pcm 」 |
pw | Per weekの略で略で隔週の意味です。 |
Flatmate/ Hause mates | 同じフラットに住む住居人です。 |
家探しの方法(Webサイト・App)
Mixb:日本人のコミュニティサイト。英語が苦手な方におすすめで格安物件もありますが、詐欺物件や毎回トラブルを起こすような物件もあります。また、連絡が返ってこないこともよくあります。
Spareroom:イギリス内でフラットやフラットメイト(シェアメイト)を探すのに最適なサイト。エージェントが掲載してるケースが多いです。
Rightroom:イギリス内で最も掲載数の多いサイトです。こちらもエージェントが掲載しているケースがほとんどです。
Gumtree:物の売買などの掲示板サイトですが、このサイト内でも物件の掲載があります。
私の場合はSpareroomで3件、Mixbで2件内見し
結局Mixbで見つけた物件に落ち着きました。
ロンドンにある日経の不動産会社
サクラプロパティ:ワーホリ・学生向きの仲介会社。安価で良い物件が多いと聞きます。
ロンドン-東京プロパティサービス:駐在の方向けですが、ご紹介までに。
まとめ
私のロンドンでの家探しはとにかく大変でした。
内見のアポ取り、内見、コントラクトの確認など時間も神経を使いますが、
その後のロンドンでの生活を充実させるためにも、妥協せずにたくさんの物件をみることをお勧めします。
納得の家に住んで、素敵なロンドン生活を過ごしてください。